現代アートは、コンセプトから始まると考えます。コンセプトは概念のことで、作品の考えや意図を指します。コンセプトが分からないから作品が分からない、という声を聞くこともあります。
aaploitは、コンセプトを、現代との接続の仕方と、問いの立て方と捉えます(現代アート)。その作品は何と繋がり、何を問うているのか。
コンセプトから始まると言っても、作家がいつも考えを先に決めているわけではありません。素材に触れ、手を動かすうちに見つかることもあります。
鑑賞者は作品と対峙するところから始まりますが、コンセプトは作品より先に、会場の文章として手渡されることが多い。それを読んでから作品を見ると、見ることが、読んだ内容の確認になります。合っていれば納得して、そこで終わってしまいます。
コンセプトは作品から拾い上げられるべきだと考えます。そこには、作家の意図と鑑賞者の解釈の綱引きがあります。作家の意図がそのまま作品の意味になるわけではありません。一方で、作品に何も現れていないものまで自由に読み込めるわけでもありません。作品から離れた解釈は、解釈というより思い込みになってしまいます。
作品の前に立って見ているうちに、何を扱っているのかが見えてくる。文章はその助けになります。けれども、文章がなければ成り立たないのであれば、仕事をしているのは作品ではなく文章の方です。
作品が自足しているから、作品からコンセプトを受け取ることができます。コンセプトが作品を成立させるのではなく、作品がコンセプトを立ち上げる。
では、作品のどこにコンセプトがあるのか。モチーフに、素材に、プロセスに宿ります。それを形にするのが、造形技術です。作品が立つための床です。そして鑑賞者のところまで運ぶのが、メディウムです。ただ、この順に進むとは限りません。素材は、宿る場所でもあり、運ぶものでもあります。運ぶものが、そのまま運ばれるものになることがあります。
コンセプトそのものを作品にしたのが、コンセプチュアル・アートです。