大越 円香
SCULPTURE
リコンストラクト・リアリティ#1 (35.1698075, 137.0654062)-Tracking view
2026
メディウムアクリルブロックにレーザープリント
サイズ100 × 100 × 50 mm (3 ⅞ × 3 ⅞ × 2 inches)
エディションEd. 1+AP
《リコンストラクト・リアリティ#1 (35.1698075, 137.0654062) – Tracking View》は、アーティストが走った軌跡をGPSデータとしてアクリルブロックの内部にレーザープリントした作品である。映像作品のアバターを生成し、パノラマ画像の球面景観を構成したのと同一のデータが、ここでは最も素朴な形へと還元される。空間を通過した経路が、透明な体積の中に宙吊りにされ、手の中に収まる。
スケールは親密である。ある風景を横断した身体の動きが、手のひらに乗る物体となる。走った軌跡はアクリルの中に浮かぶ。立体的に物理的な存在感を与えられたデータとして。タイトルとして、画像として、音として、動きとして存在した座標が、ここでは手に取り、裏返し、手元に置いておくことのできる何かとなる。
3つの作品を通じて、同一の走行が異なる状態として持続する。持続として、俯瞰として、物体として。Tracking Viewは最も削ぎ落とされている。身体も呼吸も不在で、軌跡だけが残る。