視やる; 3rd Person

視やる; 3rd Person

植松 美月, 大越 円香

2026年5月8日 – 5月24日

植松美月は物質に介入する。かたちや役割を保ったまま、内側が変容していく。その変容の痕跡が作品になる。

大越円香は視線を委譲する。自分がいた空間を、自分ではない視点から眺める。委ねた先で、空間は別のものに変質している。

どちらも、自分の身体から何かを手放し、別のものに預ける行為である。預けた先でそれは変質する。同じだけど同じではない。

「視やる」は植松の語彙である。じっと見つめること、見守ること。「3rd Person」は大越の語彙である。自分を外側から観測する視点。しかしこのタイトルにおいて、二人は互いの言葉を交換している。視やるは大越の実践を照らし、3rd Personは植松の態度を照らす。タイトルそのものが、手放して預けるという行為を実演している。

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aaploit info@aaploit.com

視やる; 3rd Person

会期
2026年5月8日 – 5月24日
オープン
会期中の金、土、日 13:00 – 18:00 ※会期中の他の日程の観覧をご希望の場合にはご予約ください。
会場
aaploit, Tokyo

植松 美月

1995年生

植松美月は、反復する行為が素材と身体のあいだに何を発生させるかを問い続けている。鉄を叩き、紙を切り、同じ動作を気の遠くなる時間のなかで繰り返す制作過程において、行為はやがて自身の呼吸と同期しはじめる。作品上に残る痕跡は、完成の記録ではなく、その同期が通過した証である。1995年兵庫県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻博士後期課程修了、博士(美術)。

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大越 円香

1997年生

大越円香は、スマートフォンに搭載されたLiDARセンサーを用いて都市と人物を点群データとして捉え、AR空間内で再構成する。測定の道具が像を生み、像が空間になる——その連鎖のなかで、見ることと測ることの境界を問い続けている。1997年秋田県生まれ。2020年秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業、2023年情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了、現在名古屋大学大学院情報学研究科博士後期課程在籍。

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