絵画作品を中心に制作を行っている。さまざまな対象に自らがどのような視線を向けているのか省みて考えることを目的として絵画の制作を行なっている。
具体物から形を借りてモチーフとして扱い、色や線をずらしていく作業によって、モチーフそのものに付与された意味や名前を消していくことを制作としており、その過程を通じて自身がモチーフに対して向けている視線やその性質について考える。
自分の記憶した景色や場面について扱うことが多く、そこにあったものごとをモチーフとして用いて、可読性を下げるように色や線をずらすことによって意味を失わせ、四角い絵の中に閉じ込めていく。色や線のずれ、かき消すような手の動きなど、さまざまな作業のあらわれ方によって、自分とモチーフの距離や、外界をまなざす視線が明らかになっていくのではないかと考え、そのような方法で制作を続けている。