伊藤雅浩の絶対写真論 「Absolute Photographs」

伊藤雅浩の作品 Recursive Call のイメージ

伊藤雅浩の個展「Absolute Photographs」を開催します

2022年9月23日 – 2022年10月16日
金: 15:00 – 19:00, 土: 13:00 – 20:00, 日: 13:00 – 17:00
※期間中の他の日程(曜日)につきましてはリクエストによりオープン致します。

東京都文京区の現代アートギャラリー aaploit では、2022年9月23日から10月16日まで伊藤雅浩の個展「Absolute Photographs」を開催します。本展は伊藤の書籍「絶対写真論」で投げかけた写真とは何か、という問いに対するひとつの解法です。

カメラで撮影して得られた写真はカメラを作ったエンジニアの作品ではないか、とヴィレム・フルッサーは指摘しました。カメラで写真を撮る。そうして立ち現れた写真作品は実はカメラに組み込まれたアルゴリズムによって「写ってしまった」に過ぎないのではないか。

伊藤は写真をアーティストの手に取り戻す、そうした思いから写真と向き合い、作品制作を実践してきました。アーティストでありプログラマーである伊藤は、写真を創造するアルゴリズムを創り出しました。理路整然としたロジックが求められるプログラム、ここに情熱を注ぎこむ。伊藤の作品には数式的な難解さが感じられますが、この情熱によってなのか温かみを感じます。

本展は新作の大型作品を含む展覧会です。伊藤の論考の実践の場とも言えます。伊藤の書籍「絶対写真論 アルゴリズム・オブジェクトとしての写真へ」をご一読されると、更に伊藤の作品世界へと誘われることでしょう。

本展覧会では4シリーズの作品展示を行っております。

Velocity = Distance / Time シリーズ

宇宙から地球をシャッタースピード1秒で撮影したイメージです。地球の自転は反時計回りに秒速460mです。宇宙から地球を見たとき、信じられないような速度で回転している地球を見ることになりますが、地球で暮らしている私たちはそのようなことを意識していません。本シリーズは、その速度を可視化する試みでもあります。

Archival pigment print, Printed Year:2022, Edition : 1 / 1 (+AP1), Print Size : 990 x 1485mm
Courtesy the artist; aaploit, Tokyo

A Portrait of the Tree シリーズ

木を生成するソフトウェアにパラメータを与え、生成された木をキャプチャー(撮影)した作品シリーズです。本展覧会ではシリーズの中から#oakを提示しています。その他の作品につきましてはお問い合わせください。

Archival pigment print, Printed Year:2022, Edition : 1 / 1 (+AP1), Print Size : 990 x 990mm
Courtesy the artist; aaploit, Tokyo

Recursive Call シリーズ

Recursive Callはアルゴリズムによって生成されたイメージを伊藤がキャプチャー(撮影)して制作したシリーズです。デジタル上のイメージはピクセルで表されます。被写体をデータ化したと見做せるのではないでしょうか。実際に撮影した写真と生成したデータを撮影(キャプチャー)した写真との違いがありますが、この作品は山にしか見えません。

Archival pigment print, Printed Year:2022, Edition : 1 / 1 ( + AP1), Print Size : 400 x 133.4mm
Courtesy the artist; aaploit, Tokyo

Human Error シリーズ

コンピュータは与えられた命令をそのままに実行します。100回指示をされたら、100回ともに同じようにプログラムを実行するのです。コンピュータと人との違いは、人はエラーをすることでしょう。伊藤はJPEGファイルのフォーマットを解析し、JPEGのデータ構造をあえて壊してみました。エラーを起こしたJPEGファイルはコンピュータとしては正しく解釈できるフォーマットですが、そこに現れるイメージは、もともとの画像を伺い知ることもできなくなっています。

Archival pigment print, Printed Year:2021, Edition : Open Edition (No.1), Paper Size : 297 x 210mm
Courtesy the artist; aaploit, Tokyo

作品に関してのお問い合わせは info@aaploit.com までメールをください。


aaploitへは、有楽町線江戸川橋駅の4番出口からが便利です。
4番出口を出て右手側に歩いてください。ローソンとマルエツが見えてきますので、そこから大通りを渡り神田川も渡ってください。道なりに真っ直ぐに進むと右手方向に道がカーブしますので、そのまま道なりに進んで頂くと左手側にaaploitがあります。徒歩9分くらいです。


書籍情報

本展覧会ではコミッションワークを受け付けます。コミッションワークの依頼にあたりましては、本書籍をご購入いただくことが条件となります。本展覧会は「絶対写真論 アルゴリズム・オブジェクトとしての写真へ」が明確な参照項となります。書籍を読んでいただいてから展覧会をご覧頂くことで、より伊藤の作品世界をご理解いただけるものと考えます。

本展覧会では伊藤によるコミッションワークを受け付けております。次のテキストも併せてご覧ください。

https://note.com/_masahiro_ito/n/n223adb2be53f

会場にて伊藤雅浩のサイン入り書籍も販売しております。是非、ご利用くださいませ。


本展覧会、作品についてのお問い合わせは、info@aaploit.comへメールを頂けますと幸いです。