さゆらぎ
植松 美月
植松美月の個展「さゆらぎ」を開催します。展覧会日程は、2025年6月6日(金)から6月22日(日)です。aaploitで開催した「月に浮かぶ、」に続く植松美月の三度目の個展です。
本展覧会では、薄葉紙という繊細な素材を通して、存在の根源に迫ります。細く切り裂かれた紙片は一度きりの「呼吸」として現れ、そこに染み込むインクは色彩の分離という不可逆的な現象を見せてくれます。切ることも、染めることも不可逆的に素材を変化させます。どのような形や色が表れるかはアーティストの制御を離れていますが、現代社会においては自身が制御できることは数少ないのかもしれません。
切断という破壊的行為と染色という創造的行為が一つの平面上で共存し、互いを高め合う関係を築いています。 切り裂かれた薄葉紙は風によってゆらゆらと揺れ動き、固定された形を持たない流動的な存在として空間に立ち現れます。この繊細な揺らぎこそが本展覧会の本質であり、決して静止することのない永続的な運動性を持っています。
空間に広がる薄葉紙の揺らめきは、作家の意図としての切り、素材を遊ばせる染め、そして空間で動く形、これらの存在が現れる可能性を持つ豊かな場所として「さゆらぎ」をご覧いただきます。 本展は、儚さと永続性、破壊と創造、静と動といった相反する要素が織りなす揺らぎの世界へと観る者を誘います。風に揺れる紙の呼吸と鑑賞者の呼吸が共鳴する静謐な空間をお楽しみください。
本展および作品に関しましてのお問合せは info@aaploit.com までお願いします。
さゆらぎ
- 会期
- 2025年6月6日 – 6月22日
- オープン
- 会期中の金、土、日 13:00 – 18:00 ※会期中の他の日程の観覧をご希望の場合にはご予約ください。
- 会場
- aaploit, Tokyo
Artist
植松 美月
1995年生
植松美月は、反復する行為が素材と身体のあいだに何を発生させるかを問い続けている。鉄を叩き、紙を切り、同じ動作を気の遠くなる時間のなかで繰り返す制作過程において、行為はやがて自身の呼吸と同期しはじめる。作品上に残る痕跡は、完成の記録ではなく、その同期が通過した証である。1995年兵庫県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻博士後期課程修了、博士(美術)。