In progress - Unfolded

In progress - Unfolded

堤 麻乃

2026年7月4日 – 7月26日

堤麻乃の個展『In progress - Unfolded』を開催します。堤の実践において写真の対象は写真です。

自作の模型空間へ光を当て、撮影する。そのプリントに再び光を当て、また撮影する。そうして積み重ねられる《In progress》(2023〜)は、撮影とプリントの反復によってイメージを更新し続ける継続的なシリーズである。工程を重ねるなかで、新しいイメージが生成される。同時に、かつて存在した細部は白く飛び、見えなくなる。蓄積と消去は、同じ行為のなかで起きる。展示のたびに会場の空間で生じた光と影が作品とともに撮影され、次の制作へと取り込まれる。展示は完成ではなく、次の層の始まりとなる。

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In progress_framed A, 2024

《Reframing 'In progress'》(2024)では、複数のプリントを額の内側で高さ違いで立体的に重ね、イメージに蓄積された光と影と、現実にかかる光と影の境界が曖昧になった。《Exposed and Reappear》(2025)では、反復の過程で白く飛んだ部分に背面から光を当て、失われたはずの痕跡を再び浮かび上がらせた。

3枚連なった額装作品《Shadows and Spaces Reappearing I, II, III》(2025) は、ギャラリー空間の壁面を再現している。 前回の展示作品の「影」を捉え発展させたものを、元の場所に埋め込むように配置することで、元々作品があった部分は少し飛び出した余白として可視化される。 壁面と額装による写真表現を通して、前回の展示からの連続性をもつ作品制作を実践する。

《Reflections》(2026)では、アクリルを介した反射や写り込みによって、イメージの世界と現実の空間が交錯し、構成と再構成を絶えず繰り返す状態を生み出した。

現在進行中の新作では、「選択する」という写真的な行為に焦点を当てる。制作が続くなかでイメージは増え続け、選択と展開が繰り返される過程で、選ばれなかったものは常に多数ある。選択するという行為そのものを、一枚のイメージの中で表現しようとしている。

本展では初めて、2023年から現在までの作品を一つの空間に集める。それぞれの作品は進行中のプロセスの一部であり、本展の空間はその蓄積の場となる。

本展覧会、作品に関してのお問合せは info@aaploit.com までメールにてお願いいたします。

In progress - Unfolded

会期
2026年7月4日 – 7月26日
オープン
会期中の金、土、日 13:00 – 19:00 ※会期中の他の日程の観覧をご希望の場合にはご予約ください。
会場
aaploit, Tokyo

堤 麻乃

光と影の記録を繰り返すことで、写真は何を蓄積し、何を失うのか。堤麻乃はこの問いを、2023年から継続する《In progress》シリーズを軸に探求する写真家である。《In progress》シリーズは、自作の模型空間の撮影から始まる。展示された作品、そのプリントに再び光を当てて撮影する。この反復的な工程において、イメージは生成と消去を同時に経験する。展示のたびに会場の空間における光と影を次の制作へと取り込み、作品は更新され続ける。

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