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西本春佳「ただ集まって、春を待つ」

aaploit では、2023 年 2 月 17 日(金)から 3 月 5 日(日)まで西本春佳のパフォーマンス「ただ集まって、春を待つ」を開催します。西本は京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)の学部で舞台芸術を学び、同大学院では現代アートを研究、その文脈から“観客論”として自身の表現を発展させました。本展では西本が京都、埼玉、滋賀で上演した展覧会を aaploit で再演します。立春が過ぎたとはいえ底冷えのする 2 月中旬の日程での開催、集まり、春を待つ。西本春佳のパフォーマンスは、何かが起きるようで、何も起きていないかのような時が流れます。

《上演 I》 (2020) 埼玉 courtesy of the artist
《上演 I》 (2020) 埼玉 courtesy of the artist

西本は上演台本を執筆し、作家が捉える世界を言説します。実際の上演は演者と観客の関係がひっくり返ったかのような、混ざり合うかのような、不可思議な感覚になることでしょう。

私たち一人一人が世界とどう関わっているのか。それを作家が鑑賞する。通常の演劇とは、あべこべの関係性が立ち現れます。しかしながら、作家の示す上演は観客へのコミットメントを求めません。どれだけ上演台本と自身の世界を共有するのかは鑑賞者に委ねられています。

本展覧会は参加型の展覧会です。是非、ギャラリーに足を運んで頂き、西本の世界を体験してみてください。ギャラリーに”こたつ”を用意します。アーティストの在、不在はランダムです。積極的に関わるのか、遠巻きに鑑賞するのか、全て鑑賞者に委ねられています。

ギャラリーの所在する江戸川橋は、神田川沿いに桜の名所があります。また、茗荷谷の播磨坂も桜の名所として賑わいを見せます。飯田橋には江戸時代はお濠だった運河に桜が溢れます。展覧会の時期は、まだ桜には早いですが、春に想いを馳せつつ、aaploit で温もっていただければ幸いです。

この機会に西本春佳のパフォーマンスを体験ください。

開催概要

会期:2023年2月17日(金)- 3月5日(日)
オープン時間:金: 15:00 – 19:00, 土: 13:00 – 19:00, 日: 13:00 – 17:00
会場:aaploit 東京都文京区水道2-19-2 入場無料
Web:https://aaploit.com/haruka-nishimoto-tadaatsumatte_haruwomatsu
※期間中の他の日程(曜日)につきましてはアポイントメント制です。

作家略歴

西本 春佳 / NISHIMOTO Haruka

2019年京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)舞台芸術学科 舞台デザインコース 卒業
2021年京都芸術大学大学院後藤繁雄ラボ 修了 卒論、修論ともに「観客論」を執筆する

個展 / プロジェクト

2017年「僕、そろそろ踊ろうと思うんです。」 / 京都造形芸術大学(京都)
2018年「美味しいものは何でも食べたい」 / オルタナティブスペース yuge(京都)
2019年「相変わらず、一人」 / 人間座スタジオ(京都)、MEDIA SHOP(京都)
2020年滞在制作「上演 I」/ CreativePowerGarage 101(埼玉)
2020年企画演出「上演 I」 / 喫茶フィガロ (京都)
2021年「半年展」 / 月子茶屋(滋賀)
2022年SICF23 出展
2022年アーツカウンシルしずおか主催 マイクロ・アート・ワーケーション 参画

作家 Web ページ: https://nishiharu.studio.site/


本展覧会、作品についてのお問い合わせは、info@aaploit.comまでお願いします。