aaploitでは糸生ナナミ・菊地寅佑 二人展 「Still / Yet」を2026年2月15日から3月8日まで開催いたします。
本展「Still / Yet」は、変化しているはずのものが、ある瞬間、静止して見える状態に注目する展示です。
完成したように見える作品の中にも、定まりきらない感覚が残っています。本展では、そうした「止まっているようで、なお続いている状態」を、異なる表現を通して確かめていきます。
糸生ナナミは、俯瞰的な視点から描かれる絵画を通して、画面の中に流動する色や痕跡の重なりを描いています。そこに現れる形は、特定の風景や事物として定まることなく、見るたびに、像を探し、手放すという行為を促します。
糸生の絵画は、対象が意味や形象として確定する以前の状態をとどめ、なお続いている時間を画面の中に残しています。

菊地寅祐は、樟木を用いた木彫によって、急激な変化や制御不能な出来事を、自身の時間の中へと引き延ばしながら制作を行っています。
本展に向けた新作《Gray》は、レリーフとして構成され、画面には、かつてのメディア体験や記憶の断片が、ノイズのように浮かび上がっては、次第にかき消されていきます。「加速する世界と同時に進行しながら、彫刻はみずからの速度で進み続ける。」

二人の作品は、素材も制作のスピードも異なりますが、「変化が一度とどまる瞬間」を扱っている点で共通しています。
見比べることで、時間の感じ方の違いが浮かび上がってきます。
本展で提示されるのは、流動そのものではなく、流動が物質や像として一時的に留まる瞬間です。「Still(静止)」でありながら「Yet(それでもなお)」動き続ける状態。両者の作品は、加速とは異なる速度がありうることを、それぞれの方法で示している。
aaploit は、作品をすぐに理解しきるものとしてではなく、見る人それぞれの時間の中で、少しずつ意味が変わっていくものとして展示を構成しています。
本展および作品に関しましてのお問合せは info@aaploit.com までお願いします。
展覧会概要
Still / Yet
- 会期
- 2026年2月15日(日)から2026年3月8日(日)
- 時間
- 会期中の金、土、日 13:00 – 18:00
※会期中の他の日程の観覧をご希望の場合にはご予約ください。 - 会場
- aaploit 東京都文京区関口1-21-17 TMKビル 2階
出展作家
糸生 ナナミ / ITO Nanami
展示歴(抜粋)
- 2026
- 「アンビバレンス」、MEDEL GALLERY SHU、東京
- 2025
- 「終焉、、いいえ、それは曖昧で」、女子美術大学、東京
「天使のための願望は」、gallery33、東京 - 2024
- 「第11回未来展」、日動画廊、東京
菊地 寅祐 / KIKUCHI Torasuke
展示歴(抜粋)
- 2025
- 「夕暮れを待つ星」、クマ財団ギャラリー、東京
- 2024
- 「木と生きる 木の可能性を知る、6日間」、東京ミッドタウン、東京
「KUMA experiment 2024-25」、クマ財団ギャラリー、東京 - 2023
- 「未来の大芸術家たち」、平成記念美術館ギャラリー、東京
- 2022
- 「MASK」、powderroom,Uptown KoenjiGallery、東京
- 2021
- 「まだその時ではない」、創英ギャラリー、東京
受賞歴(抜粋)
- 2025
- artの力賞、東京藝術大学
- 2024
- クマ財団クリエイター奨学生(第8期)
- 2023
- サロン・ド・プランタン賞、東京藝術大学
平成芸術賞、東京藝術大学
