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道又蒼彩「SPRING」

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道又蒼彩 個展「SPRING」開催のご案内

この度aaploitでは2024年4月5日(金)から4月21日(日)まで、道又蒼彩の個展「SPRING」を開催致します。本展覧会は2023年9月に開催した「own pace」に続く二回目の個展となります。

道又蒼彩はメディアと風刺に関心を持ち、木版画で作品制作を行っております。2023年12月には anonymous collection のanonymous bldg.にて「カフカの階段」シリーズの大型の連作を発表しました。

道又蒼彩
展示風景, anonymous collection, 2023, Courtesy of the Artist

また『現代思想2024年1月臨時増刊号 総特集=カフカ』で“カフカの階段”を提唱した生田武志氏の論考において道又の作品を取り上げて頂きました。生田氏との対話から『福祉のひろば』でも道又の作品を取り上げて頂きました。

道又は学部卒業の際に同級生の就職活動を目の当たりにし、就職すること、作家として活動することを思い悩みました。その中で出会った“カフカの階段”の概念は、一律に階段を上ることの苦しさ、あるいは無関心に階段を上っていくことに対する気掛かりなどを表現していました。心理的にも物理的にも行き場の無い社会について疑問を投げかけている作品は、同世代のみならず、様々な世代、多彩な人達の現在位置を示しているようです。カフカの階段をテーマとした一連の作品シリーズからは、様々なメッセージを受け取ることでしょう。

道又蒼彩
「own pace」展示風景, Courtesy of the artist, aaploit

多様性と包摂性、企業でもパーパス経営の中で重要視する項目として着目されています。様々な価値観、考え方、生き方を許容し、お互いに尊敬しあう。そうした社会を目指すものですが、ある程度のフレーム化がなされていることも事実です。

この展覧会は、新たな季節の訪れに際し、私たちが共有する居場所についての探求をテーマにしています。

春は新しい始まりの季節ですが、そのスタートラインは常に公平ではありません。不公平な競争や不確実な状況が待ち受けることもあります。そうした現実を率直に捉え、考察します。私たちは、居場所の概念が個々の経験や社会的な背景によってどのように形作られ、変容するのかに焦点を当てます。

どうぞ、本展覧会を通じて、新たな季節の到来を祝し、居場所の意味について一緒に考え、感じ、分かち合いましょう。

本展覧会では道又の既作品に加えて、新作も提示致します。是非、御高覧ください。

展覧会概要

SPRING

会期
2024年4月5日(金)から2024年4月21日(日)
オープン時間
会期中の金、土、日の13:00 – 18:00
会場
Contemporary Art aaploit 東京都文京区水道2-19-2

※会期中の他の日程(曜日)につきましてはご予約ください。