会期:2023年4月14日(金)- 2023年5月14日(日)
オープン時間:金: 15:00 – 19:00, 土: 13:00 – 19:00, 日: 13:00 – 17:00
会場:aaploit 東京都文京区水道2-19-2 入場無料
Web:https://aaploit.com/izumi-oishi-emergence/
※期間中の他の日程(曜日)につきましてはご予約を承ります。
aaploit では、2023年4月14日(金)から5月14日(日)まで大石いずみの個展「emergence」を開催します。
大石いずみは京都精華大学で洋画を学びました。在学時から写真を支持体としてペイントを施す作品制作を行い、高く評価されてきました。
大石が用いる写真は身近な写真から匿名の写真、世界のニュースから流れる表象など様々です。目に留めた小さな写真を広げていき、とても画像として認識できないようなサイズまで拡大していきます。もはや点の集合としてしか認識できないようなイメージを支持体として、対象物にズームしていき、絵の具や蜜蝋、胡粉を重ねていきます。そうして完成された画面は一見すると抽象画のようであり、写真に表れた事実を覆い隠すようにも見えますが、大石はむしろ強調していると言います。
写真が捉えたシチュエーションに没入し、粒子のようになったイメージを集約し、立ち現れた画面に重ねられたレイヤーのそれぞれが拡大鏡の役割を担います。大石の作品からは支持体の写真が持っていた表象以上のメッセージが現れてくるようです。
本展覧会にあたり制作された《emergence 1997.9.26》は、大石の個人的な写真を支持体としています。小さな写真、それを縦200cm、横100㎝まで拡大し、粒子のようになったイメージをなぞるように、画面を構成していきます。大石が重ねるレイヤーは、時間や場所、そうしたものをひとつひとつくみ上げ、ぼやかし、あるいは強調していくかのようです。遠い地の出来事も自分事のように感じてしまう。写真にペイントを施すのは、隠しているのではなく、拡大していると言います。
本展覧会では、世界の報道と自身のルーツを支持体とした大型の新作二点を含む作品を展示します。この機会にご高覧頂けますと幸いです。
作家略歴
大石いずみ / OISHI, Izumi
愛知県出身
2020年 | 京都精華大学 芸術学部 造形学科 洋画コース 卒業 |
展示歴
2017年 | Keihannna Art Festival ARTCOM 2017 (京都) |
2018年 | Time in Thai 2 (タイ王国 チェンマイ) |
2019年 | 瀬戸内国際芸術祭 2019 (香川 高見島) |
2019年 | みることに触れる、描くことの現在(京都) |
2022年 | Keep a record -紙のうえの光をわたる- (愛知) |
2022年 | ワンルーム、カーテンの無い窓、曇り空と昼間の橙(愛知) |
作家Webページ: https://izmdraw.myportfolio.com/home