aaploit(アプライト)では、2025年8月15日(金)から8月31日(日)の日程で秋場康平と小左誠一郎の二人展「MARSの環」を開催します。以下はアーティスト二人の対話から生まれたテキストです。
本展のタイトルは二人の興味に起因している。電話ミーティング中にそれぞれが話すなか、秋場康平はThe Jon Spencer Blues Explosionの「Mars, Arizona」という曲を薦め、俺は今春に二度起こった “土星の環の消失 ※1” のことを呟いた。奇しくも、互いのホットな話題に太陽系の異なる惑星が上がることを喜び、面白がった。一見疑問符の浮かぶこの文字列は、互いの制作や遊び心、謎や想像力に対する姿勢、観念のグラデーションなどを、一旦象徴的に冠したと言えなくもない。
もちろん周知の通り、現在の火星には土星のような環は確認されていない。しかし調べてみると、”数十億年にわたり火星は衛星と環が何世代も存在したと理論付ける研究者もいる ※2″ というではないか。この記事を知る前にタイトルを決定していたので、衝撃が貫いたのは言うまでもないが、それは途方の無い時空を挟み、二人の画家と接点した瞬間である。大学で出逢って数十年、絵を描きながら悪くない関係性を保ってきたが、その長いようで短い歳月にも壮大な変化へのカウントは刻まれてきたはずだし、これからも続いていくだろう。MARSと土星、環の生成と消失 ー 。少なくとも本展がその最中の点となり、瞬きを失わないことを確信している。
※1 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13771_ph250324
※2 https://www.businessinsider.jp/article/214159/
協力:Yutaka Kikutake Gallery
秋場康平、小左誠一郎二人展に関してのお問合せは info@aaploit.com までメールにてお願いいたします。
展覧会概要
MARSの環
- 会期
- 2025年8月15日(金)から2025年8月31日(日)
- 時間
- 会期中の金、土、日 13:00 – 18:00
※会期中の他の日程の観覧をご希望の場合にはご予約ください。 - 会場
- aaploit 東京都文京区関口1-21-17 TMKビル 2階
アーティスト
秋場 康平 / Akiba Kohei